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個々人の環境で適正値が変わる?フィボナッチアークのスケール設定とは

更新:2021年04月06日

こんにちは、ミウラです!

フィボナッチアークはとても使いやすい指標なのですが、

証券会社やアナリストなどが公表する市場分析ではほぼ、用いられていません!

頻繁に使用されるフィボナッチ・リトレースメントとは大違いです!

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なぜ、フィボナッチアークがこうした分析で用いられないかというと、

フィボナッチアークはスケール(縮尺)の設定のしかたによって、形状が大きく異なるからです

単純に高値と安値を結んで描かれるフィボナッチ・リトレースメントには、

こうした個々人の設定が入り込む余地はありません。

※ フィボナッチリトレースメント(FXブロードネット)(注2

誰が描いても同じような形状になるため、

フィボナッチ・リトレースメントは多く用いられるというわけです

今回は、このフィボナッチアークのスケールについてお話ししていこうと思います。

スケールの設定について理解を深めれば、より精密なカスタマイズも可能になるでしょう。

目次

〇  スケールの数値でアークの形状は変化

以前にお話ししましたが、

MT4、MT5のフィボナッチアークは、単純に2点を結んで描いた状態では、うまく機能しません


デフォルトの状態では、このようないびつな形になってしまい、使い勝手が悪いです。

設定を弄って、適性な形に描き直す必要があります


オブジェクトのプロパティに、スケールの設定があります。

デフォルトの状態では12.38となっています。

このスケールは、円を描く際の縦軸と横軸の比率を示しており、

スケールを変更すると円の形状が変化します。

このスケールの数値を上手に設定することが大事なのですが、これがなかなかくせものなのです。

〇  比率1ではきれいなアークにならない

きれいな真円を描きたければ、

縦軸と横軸を1:1に設定すればよい、と誰しもが思うでしょう。

しかし、これではうまくいかないのです。


スケールを1に設定してみましょう

そして、フィボナッチアークがどう変化するかというと・・・


このように平べったい形状になってしまいます。

一応、アーク(弧)を描いていますが、このゆるいカーブではアークを描く意味はありません。


同じ2点を使ってリトレースメントを描いてみました。

アークのカーブがゆるいせいで、

リトレースメントとほぼ重なってしまっているような形になっています。

これならば、アークなど使わなくてもリトレースメントだけでいいよね、 となってしまうわけです。

〇  適正なスケールは個々人の環境によって異なる

なぜ比率が1なのに真円が描かれないのかというと、

チャートの横軸と縦軸にはなんの関連性もないからです

チャートの縦軸は価格(レート)、横軸は時間を示していますが、この2つはまるで無関係の数値です

比率を1:1に設定したとして、

レート1pipsにつき、時間を1秒とするのか、1分とするのか、それとも1時間か・・・など、

どの数値に設定するかは無限の選択肢があります。

また、真円を描きたいとき、価格と時間を1:1に設定しても意味はなく、

あくまでモニター上の長さで1:1に設定しなければいけない、ということです。

そしてこれは、チャートの縮小、拡大の倍率やローソク足の本数によっていくらでも変化してしまいます

個々人の環境や設定方法によって描かれるアークの形状は千差万別なので、

市況分析のコラムなどでも取り上げられることはないのです。

〇  適正なスケールの設定方法

では、どのようにスケールを設定すればよいのか、ということですが、

これも決まった定石がない、という状況です。

よく言われるのは、

「結んだ2点の間に含まれるローソク足の本数の数をスケールとして設定する」という方法です。


先ほどと同じ場面でこの方法を実践してみましょう。

2点のあいだに含まれるローソク足の本数は36本。

そこでスケールを36に設定してみます。


これがスケール=36のアークです。

フィボナッチタイムゾーン?みたいな形状になっていますね。

このかたちでは、サポートやレジスタンスとして機能させるのは無理でしょう

このように2点の間のローソク足の本数を設定する、という方法 も、あまりうまく機能しないのです

〇  スクリプトを使うのがお手軽

スケールの適正値を導き出すには、自分がよく使うチャートの倍率で実際に数値を弄くり、

うまくアークを描ける数値を探し出す必要があります

ただ、これにはかなり手間がかかりますし、

2点に含まれるローソクの本数が変化するとスケールの数値も変化させないといけないなど、なかなか大変です。


そこで、前々回に紹介した自動調整のスクリプトを使うというわけです。

これを適用すれば、その状況に応じて、適宜、機能しやすそうなアークを描いてくれます


これが先ほどと同じ場面にスクリプトを適用した状態です。

うまく状況に応じたアークになっていますね。


ローソク足が抜けるだけ抜けて、戻ってきたところでアークがサポートになっているのも

前回に説明したとおりです。

自分でスケールを設定するのが理想ではありますが、

実際上の都合を考えると、このスクリプトを活用するのが、いちばん手っ取り早い、 とミウラは考えています。

〇  アークにはリトレースメントと同等のポテンシャルがある

フィボナッチアークは、使う人によって描かれる形が違うので、チャート分析などではあまり紹介されていません

とはいうものの、本質的にはフィボナッチ・リトレースメントと同じものであり、

リトレースメントが分析で多用されている以上、アークにも同じくらいのポテンシャルがあるのです

自分でスケールを設定するにせよ、スクリプトに頼るにせよ、

うまく使えばリトレースメントをおおいに補強してくれるオブジェクトです。

■■■■脚注■■■■

(注1)上昇トレンド崩れたナスダックはまだ危機脱せず、一時的反発の可能性(ブルームバーグ)
(注2)テクニカルチャート講座(FXブロードネット) 

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